メール受信方式の変更

新キャンパス基幹情報システムでは,電子メールの受信環境にいくつか変更が生じます.

お手元の電子メールソフトウェアで設定変更が必要となる可能性がありますので,あらかじめ変更内容をご確認の上,ご準備ください.

主な変更点

暗号化されていないメール受信方式の廃止

現在,岐阜大学情報連携推進本部が提供する岐阜大学メール受信サーバでは,受信プロトコルとして通信内容がSSL/TLSにより暗号化されるIMAP4+SSL/TLS(ポート番号993)の他に,暗号化が行われないIMAP4(ポート番号143)による接続を,学内からのアクセスに限って便宜上許可しております。これは,SSL/TLSに対応していない旧来のメールアプリケーションに対応するための措置でしたが,SSL/TLSを使用せず電子メールの受信を行った場合,ユーザ名やパスワードなどの認証情報が暗号化されていない平文で送信されるため,学内での利用といえども通信内容が傍受され,ユーザ名およびパスワードなどが窃取されるリスクが存在します。

したがいまして,今夏運用開始予定の新キャンパス情報基幹システムにおいては暗号化を行っていない受信方式への対応を廃止し,SSL/TLSでの暗号化が行われた受信プロトコルに対してのみサービスを提供とさせていただきます。

POP3方式による受信機能の廃止

現在,岐阜大学情報連携推進本部では,電子メールの受信方式として、Webメールサービスとの親和性も高く、複数端末からの利用が想定されているIMAP4方式を推奨しておりますが、一方で旧来ご利用いただいておりましたPOP3方式による電子メールの受信もご利用いただけるようになっております。2011年の現行システム運用開始においてはPOP3方式の廃止も検討されましたが、当時は旧式の電子メールソフトウェアの中にIMAP4方式に対応していないものがあるなどの理由から、あくまで推奨はIMAP4方式としながらも、POP3方式による電子電子メール受信機能が有効な状態となっておりました。

その後6年が経過し、現在では主要な電子メールソフトウェアはほぼすべてIMAP4に対応しております。また、POP3方式による電子メール受信とWebメールの併用によるトラブルが散見されること、電子メールソフトウェアのローカルフォルダ機能などを利用することで、電子メールのローカルPCへのダウンロードが可能であることなど,種々の事情を鑑み、現在構築中の次期キャンパス期間情報システムにおいては、POP3方式を利用した電子メール受信機能を廃止させていただきます。

事務アカウント(※)によるWebメール以外の電子メール送受信機能廃止

現在,事務PC端末上のThunderbirdからは電子メールの送信ができず,受信のみ可能な状態となっておりますが,Thuderbirdの利用者において,受信した電子メールデータが事務PC端末上の個人領域を圧迫し,事務PC端末の利用に支障をきたす例が多く見られるようになっています.

そのため,次期キャンパス基幹情報システムでは,事務アカウントに対する電子メール利用環境の提供はWebメールシステムのみとし,事務PC端末以外からの利用も含め,Thunderbirdやその他電子メールソフトウェアを利用した電子メールの送受信機能を廃止いたします.

すでにThunderbirdに受信済みの電子メールについては,新環境でも閲覧可能となる予定ですが,新しい電子メールサーバが運用を開始すると新しい電子メールの受信はできなくなりますのでご注意ください。

(※:業務での利用を想定して主に事務組織の役職に対してに発行されるアカウント.「gj」+英2文字+数字5文字のユーザID を持つ.例:gjin01002)

電子メールソフトの設定変更が必要な条件

受信方式として「IMAP(もしくはIMAP4)」をご利用で,かつSSL/TLSによる暗号化を行なっている場合

特に対応の必要はございません。

これまで通りご利用いただけます。

受信方式として「IMAP(もしくはIMAP4)」を利用しているが,SSL/TLSによる暗号化が行われていない場合

受信サーバ設定でSSL/TLSによる暗号化を有効にしていただけば,引き続きご利用いただけます。

受信方式として「POP(もしくはPOP3)」をご利用の場合

新たにIMAP方式による受信設定を行っていただく必要がございます。

以下の手順書をご参照ください。