キャンパス情報ネットワーク上で遮断される通信について

情報連携推進本部ではキャンパス情報ネットワークのセキュリティレベルを維持するために,これまでもP2P通信を中心としてIPS(Intrusion Prevention System:侵入防止装置)による通信遮断を行っておりましたが,特にセキュリティ的なリスクが大きい通信方式についても2012年11月26日より遮断とさせていただきます。

現在,遮断対象となる通信は下記をご参照ください。

また、こうした遮断対象となる通信が継続的に行われている端末については、マルウェア等の感染により利用者が意図しない状況で通信が行われている可能性があるため、一時的にキャンパス情報ネットワークへの接続を制限させていただく場合があります。

キャンパス情報ネットワークへの接続が制限された際には、端末の利用状況確認等にご協力いただきますようお願いいたします。

ただし,該当通信が教育・研究上必要不可欠である場合には,情報連携推進本部(情報館)にご相談のうえ,部局LAN管理責任者である所属部局長を通じて,情報連携推進本部 情報管理対策室長宛てに,該当通信が必要である理由を添えて通信許可依頼をご提出いただければ,期間,通信先ホスト等,限定的に通信を許可する等の対応も取らせていただきます。

(依頼内容によっては通信許可いたしかねる場合もありますので,予めご了承ください)

遮断対象となる通信方式の例

1. P2Pアプリケーション

P2Pアプリケーションについては,すでに通信遮断措置を実施しています。

著作権侵害に利用されるケースが多くみられるのに加え,P2P経由でダウンロードされるファイルの67%がウィルスに感染しているとの調査結果もあるため,本学では教育・研究目的以外でのP2Pアプリケーションの利用は原則禁止となっています。

許可を受けていないP2Pアプリケーションによる通信が検出された場合,P2Pアプリケーションによる通信だけでなく,通信を行っている機器自体をキャンパス情報ネットワークから遮断させていただく場合がありますのでご注意下さい。

2. トンネリングアプリケーション

通信のトンネリング技術とは,所謂「VPN(Vietual Private Network)」環境などを構築するのに使用される技術の総称です。本来ファイアウォールによって許可されない自宅PC等からキャンパス情報ネットワークへの直接アクセスが可能となるため,トンネリングアプリケーションが悪用された場合,ファイアウォールによる防御が無力化されてしまう可能性が考えられます。

「Packetix-VPN(旧Softether)」「LogMeIn Hamachi」をはじめとしたVPN構築アプリケーションに加え,「Freenet」や「Tor」といった通信元匿名可の仕組みも対象となります。

3. IRC通信

IRC(Internet Relay Chat)通信自体はインターネットを利用したテキストメッセージ交換の手段でしかありませんが,近年はボットネットからウィルスに感染し制御を乗っ取ったPCへのコマンド送信に利用される事例が多くなっています。

4. 教育・研究上不適切なWebサイト、セキュリティ上のリスクが高いWebサイトへの通信

特段の理由のない限り教育・研究上不適切と判断されるWebサイト(違法薬物、ギャンブルその他)や、フィッシングサイト、マルウェア配布サイトなどセキュリティ上のリスクが高いWebサイトの閲覧は、利用端末に対して不正なアプリケーションがダウンロードされるリスクが高くなります。

Webサイト広告の誤選択等、単発のアクセスであればリスクはそこまで高くありませんが、定常的にこれらサイトへアクセスしている端末については、マルウェア等が利用者の意図に反して通信を行っている状況が想定されます。

5. その他、セキュリティ上のリスクが高い通信

上記に該当しない場合であっても、全学のセキュリティ確保に対するリスクが高いとCISOが判断した通信については、遮断対象となる場合があります。